美味しそうなうなぎの画像

明日は土用丑の日です。
うなぎ、食べたいですね。
好きです。うなぎ。
さて今日はそんな「土用」のお話。

「土用の土いじり」は良くない

「土用期間に動土に関することは極力避けるべし」

昔よりそのように言われています。

畑で土いじり(農業)をしたり、草刈りをしたり、そういったことも昔の人は避けてきました。

この考え方は陰陽五行説から来ています。
これは中国で生まれた「万物は火・水・木・金・土の5つの元素からなる」という説。これと陰陽の法則をあわせれば、この世界のものは説明ができるという考え方です。

「万物はこの五元素からなっている」と考えるわけですから、当然、人間の身体も身の回りのものも、全てこの五元素で説明ができるとされています。

さらに、この土用は土を司る土公神(どこうじん)さまという神さまが活動的になるために、むやみな動土を行うと、神さまの怒りを買ってしまいよくないことが起こる、ということもあります。

こういった思想と昔からの言い伝えから、昔の人はこのような風習を守ってきたのですね。

なお、主な土用の期間は

◯怪我をしやすい
◯体調を崩しやすい
◯気分も落ち込みやすい
◯トラブルが起こりやすい

という影響を受けやすくなります。

勘違いしてはいけないのは、土用期間は動土などをしなくてもこのような症状が出やすくなる、という点です。「私は庭いじりしないから、カンケーない」ではないのでご注意を。

土用は年に4回。季節ごとに存在する

土用とは季節の変わり目の四立(立春・立夏・立秋・立冬)の前それぞれおよそ18日の期間を指します。このことからもわかるように、土用は夏以外の季節にも存在します。

土用の期間は季節の変わり目であり昔から病気になりやすいとされてきました。

その中でも夏の土用は、暑さにより一番注意すべき期間として特別扱いされてきたようです。 

温暖化が進み、昔と比べるとさらに暑くなってきた現代はなおのこと、注意をしなくてはいけなくなってきた、といえるでしょう。

土用丑の日といえば、、、

ほうろく灸の様子
当寺のほうろく灸の様子

ところで「土用」というと「夏の土用丑の日」というイメージがありますね。
この日に「う」のつく食べ物を食べると良いとされていて、うなぎを食べることは定番になっていますね。

余談ですが、我らが長野県の岡谷市では「寒の土用丑の日」と銘打って冬の土用丑の日にもうなぎを食べよう!と情報発信されています。
うなぎの旬は冬だそうで、この時期のうなぎは産卵や冬眠に備えて油ののりが良くなるそうです。

ちなみに、御祈祷を行う日蓮宗寺院では昔より「ほうろく灸祈祷」が土用丑の日には行われてきました。「頭痛封じ、暑さ負け封じの効能がある祈祷」として数百年前から行われており、当寺でも毎年土用丑の日に行っております。

これは頭痛、そしてそれを伴う暑さ負けには悪鬼の障りが原因とされており、それを封じる祈祷として弘く行われてきたようです。

一般的には、頭痛封じの呪文の書いた「ほうろく」と言われる素焼きの土皿にもぐさのお灸を載せて火をつけて頭の上に乗せて御祈祷を受ける、という方法が用いられております。

ほうろく皿
当寺のほうろく皿

ちなみに当寺のほうろく灸では直接ではなくタオルを介してお灸をするのでじんわり温かい程度です。お年寄りでも、おこさまでもお受けいただけるように工夫しております。

また、あのもぐさのお灸の香りが、効きそうなんです。
頭の痛いのも吹き飛ぶ感じがします。

まとめ : 土用期間はおとなしく

私自身も、先代より「特に夏の土用期間は気をつけなさい」と言われてきました。

ですのでこの時期に地鎮祭や家屋解体のお祓いなどの依頼があったりしても基本的には断るようにしております。

私もこの時期に一度地鎮祭を行い、体調不良を起こしてしまい寝込んだ経験もあります。
その後、土公神さまへ懺悔のお経をひたすらに唱えてなんとか事なきを得ましたが、、、。

土用期間は「動土に関することは基本的に避ける」ことをおすすめします。

また、動土以外にも移転や大きな買い物、旅行なども気をつけたほうがよろしいと思います。
ようするに、おとなしくしていましょう。
それがおすすめです。

もしどうしても、行わなくてはいけないという時には「間日」という土公神さまの遊行日に行うことで避けることもできます。

また謝罪の懺悔のお経を唱えて、お祓いを受けることで影響を少なくすることもできます。

もし、不安や相談がございましたら一度当寺にお尋ねください。